高い柔軟性と安全性を誇るDrupalは、大企業や政府機関をはじめとする非常に多くのウェブサイトに利用されています。このポストでは、Drupalに標準装備されている大変パワフルなコンテンツ作成・管理機能の主要部分について、簡略に説明します。
自由に定義可能なコンテンツタイプとフィールド
コンテンツタイプ
Drupalを使うと、必要に応じたカスタムコンテンツタイプを作成できます。例えばブログポスト、ニュースリリース、製品情報などの異なるコンテンツタイプを定義し、それぞれに特有(または共通)のフィールドを設定できます。
フィールド
コンテンツタイプごとに必要なフィールドを追加・設定することで、サイトの一貫性を保ちながら効率的にコンテンツを追加できます。
Drupalにはテキスト、画像、参照フィールドほか、数多くのフィールドタイプが標準装備されています。これらをコンテンツタイプに自由に追加できるのはもちろん、編集者向け入力フォームのカスタマイズや、フィールドに追加された情報がエンドユーザーに対してどのように表示されるかを簡単な設定で変更することが可能です。
特定のニーズに応じたカスタムコンテンツタイプを作成・定義することで、編集者がコンテンツを簡単・迅速に作成することができるだけでなく、効率的にサイトコンテンツの一貫性を保つことが可能になります。
ワークフローと役割ベースのアクセス制御の設定
Drupalでは、コンテンツのライフサイクルを管理するためワークフローの状態と遷移を自由にカスタマイズ可能です。
ロール(役割)ベースのアクセス制御により、特定のユーザーのみが特定の操作を行えるように設定できます。例えば、下書きのみ可能なロール、レビューのみ可能なロール、掲載・非掲載が可能なロールを簡単な設定で定義することが可能です。
ロールが定義できたら、「下書き」「レビュー待ち」「掲載」「非掲載」などのワークフローの状態を定義し、どの条件で状態を遷移させるかを定義できます。これにより、複数の編集者が関与する場合でもコンテンツの品質と一貫性を保つことができます。
タクソノミーによるコンテンツの分類と検索の効率化
Drupalの「タクソノミー」と呼ばれる分類機能を利用することで、コンテンツを効率的に分類し、検索性を向上させることができます。タグやカテゴリーでコンテンツを体系的に整理することで、訪問者は必要な情報に迅速にアクセスできるようになります。
上でご紹介したそれぞれの機能とその使い方については、今後のポストで詳しく解説する予定です。