
オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)であるDrupalは、時代ごとに移り変わる技術の動向を見定めながら常に進化・発展を続け、現在ではエンタープライズ向けオープンソースCMSを代表する堅牢かつ信頼性の高いソリューションとして知られています。このブログポストでは、Drupalの特徴や利点を説明します。またそれぞれのトピックの詳細は、今後のブログポストでより詳しく説明する予定です。
Drupal の特徴と利点
強力なデータ管理
複雑なコンテンツタイプやカスタムフィールドを簡単に作成・管理できるため、多様なコンテンツを簡単に扱うことができます。また、フィールド毎のデータ型を指定でき、コンテンツという枠に囚われないためアプリケーションのバックエンドにも利用できます。
高度な権限管理
Drupalコアの機能だけでロール(役割)やユーザー権限を細かく設定できるため、複数のユーザーがさまざまな役割でサイトを管理したり、コンテンツを編集することが可能です。また、GroupやSubgroupなどの拡張モジュールを利用することで、実際の組織体系や役職をCMSの運用に反映するなど、複雑な権限の管理も可能です。これにより、高い運用効率とセキュリティーを同時に実現できます。
モジュラー構造
Drupalはモジュラー構造を採用しており、コアの機能に加えて非常に多くの拡張モジュールが提供されています。これにより、サイト管理者は必要に応じて自由に機能を追加できます 。また、カスタムモジュールを開発することで、コアや拡張モジュールの機能を活用しながら独自の機能を開発することも可能です。
SEOとパフォーマンスの最適化
Drupalは検索エンジンフレンドリーなURLの設定や、キャッシングやパフォーマンスチューニング機能など、SEOに有効な機能が標準装備されています。また、拡張モジュールを利用することでメタタグの管理やXMLサイトマップの生成を容易に行うことが可能です。
多言語対応
Drupalは強力な多言語対応機能を標準装備しており、多言語サイトを簡単に構築・管理することができます。そのため、グローバルなサイト展開にも適しています。
エンタープライズに適した機能
Drupalはスケーラブルで統合機能が強力です。API ファーストアプローチを元に構築されているため、様々なアプリケーションのバックエンドに利用可能です。また、単一のコードベースで複数のウェブサイトを運用できるマルチサイト機能、エンタープライズレベルのワークフロー管理もサポートしています。(なお、amazee.io はマルチサイト機能の弱点を取り除くPolysite(ポリサイト)という機能を提供しています。)
高いパフォーマンス
キャッシングやパフォーマンスの最適化機能が充実しており、大規模なトラフィックにも対応できます。
堅牢なセキュリティー
Drupalは強力なセキュリティ機能を持ち、政府機関や大企業にも採用されています。専任のセキュリティチームが定期的にセキュリティアップデートを提供し、脆弱性を迅速に修正します。
活発なコミュニティー
Drupalは大規模かつ活発なコミュニティーによって支えられており、保守や新機能の開発が活発に行われ、またドキュメンテーションの整備やサポートが行われています。
まとめ
Drupalは、その機能の豊富さと柔軟性、高いセキュリティ、活発なコミュニティサポートによって、複雑/大規模なウェブサイトの構築に特に適したCMSです。今後のポストでは、Drupalの様々なメリットや機能について詳しく解説していきます。