このガイドでは、Composerを使ったDrupalのインストールから基本的な設定までを解説します。Composerは依存関係を簡単に管理できるため、Drupalのインストール手順をシンプルにします。初心者でも手順に従うだけでスムーズにDrupalサイトを構築できる内容です。
1. Drupal11に必要なシステム要件の確認
インストールに入る前に、サーバーがDrupalの要件を満たしているか確認します:
- PHP:8.3
- PHP extensions needed: PDO, XML, GD-library, OpenSSL, JSON, cURL, Mbstring, zlib.
- Composer:2.3.6以上
- データベース:MySQL 8.0以上またはMariaDB 10.6以上
- Webサーバー:Apache2.4.7以上またはNginx1.1以上
- メモリ:Composerが動作するには1GBが必要です。 PHPのメモリは最小64MBで本番システムでは128MBか256MBがよく見られます
- その他:git
2. Composerのインストール
まず、サーバーにComposerがインストールされていることを確認してください。Composerをインストールする場合、以下の手順を参考にしてください:
bash
コードをコピーする
php -r "copy('https://getcomposer.org/installer', 'composer-setup.php');"
php -r "if (hash_file('sha384', 'composer-setup.php') === '【ハッシュ値】') { echo 'Installer verified'; } else { echo 'Installer corrupt'; unlink('composer-setup.php'); } echo PHP_EOL;"
php composer-setup.php
php -r "unlink('composer-setup.php');"
sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer
composer --version
※Composerのバージョンによってハッシュ値が変わるため、公式サイトから最新のインストール方法を必ずご確認ください。( https://getcomposer.org/download/)
3. Drupalのインストール
-
Drupal用プロジェクトの作成
ドキュメントルートに移動し、次のコマンドで新しいDrupalプロジェクトを作成します:
composer create-project drupal/recommended-project .
-
ドキュメントルートの変更
ドキュメントルートをインストールされたプロジェクトの
web
ディレクトリに変更します。
-
フォルダ権限の設定
Webサーバーがファイルにアクセスできるように権限を設定します:
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/
※ ユーザー、グループは適宜変更してください。
4. データベースの作成
次に、Drupalで使用するデータベースを作成します。以下はMySQLの例です:
CREATE DATABASE drupal;
CREATE USER 'drupaluser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';
GRANT ALL PRIVILEGES ON drupal.* TO 'drupaluser'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
5. Drupalのインストール手順
ブラウザで
http://your-domain/
にアクセスし、Drupalのインストール画面を開きます。
- 言語の選択:使用する言語を選びます。
- インストールプロファイルの選択:標準プロファイルを推奨します。
- データベース情報の入力:先ほど作成したデータベースの名前、ユーザー名、パスワードを入力します。
- インストールの完了:進行状況バーが100%になればインストールが完了します。
6. サイトの基本設定
インストールが完了したら、以下の情報を設定します:
- サイト名
- 管理者メールアドレス
- 管理者ユーザー名とパスワード
7. 推奨モジュールのインストール
Composerを使って、以下の推奨モジュールをインストールします:
composer require drupal/pathauto drupal/admin_toolbar
- Pathauto:SEOに最適なURLを自動生成
- Admin Toolbar:管理画面のナビゲーションを簡素
- Backup and Migrate:サイトのバックアップと復元を簡単に管理
8. キャッシュの有効化とパフォーマンス向上
「パフォーマンス」設定からキャッシュを有効にし、ページ表示速度を向上させます。
9. セキュリティ設定の確認
サイトを安全に保つため、以下のセキュリティ設定を確認します:
- 管理者アカウントの強力なパスワードを使用する
- サイトの更新通知を有効化する
まとめ
Composerを使ったDrupalのインストールは、依存関係の管理が簡単で、拡張も容易です。各ステップを正確に実施すれば、安定したサイトの構築が可能です。サイトの運用開始後も、Composerを活用してモジュールやテーマの更新を管理しましょう。
不明点がある場合は、Drupalの公式ドキュメントやコミュニティでのサポートも活用してください。